序の本編で扱った通り、Claude Code を使うには Anthropic のアカウントが要る。本章ではその「アカウント」が何種類あって、どれを選ぶべきかを補足的に整理する。料金や使い方の前提なので、最初の一歩を踏み出すあたりで軽く目を通しておきたい。

二つの方式

Claude Code を使う認証経路は、大きく二つに分かれる。

サブスクリプション

固定の月額料金で使う方式。Claude.ai と同じアカウントでサインインすれば、そのまま Claude Code も使える。

  • Pro ─ 個人利用の基本プラン
  • Max ─ 上位プラン。利用量が多い、もしくは Pro の範囲を超える機能 (auto モードなど) を使いたい時の選択
  • Team / Enterprise ─ 組織向け。管理者がメンバーや支出をまとめて管理できる

予算が予測しやすく、Claude Code を日々のコーディング補助として継続的に使う多くの開発者にとって、まずは候補になる方式である。

API キー (従量課金)

Anthropic Console (platform.claude.com) で作成する API キーを使う方式。トークンの使用量に応じた料金が発生する。

  • 利用が不定期で波がある、もしくは少量しか使わない時に向く
  • 同じ API を Claude Code 以外のツールでも使い回したい時にも自然
  • Amazon Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundry などクラウドプロバイダ経由でも利用できる

無料プランでは使えない

混同しやすい点として、Claude.ai の無料プランには Claude Code は含まれない。Claude.ai のチャット相手として Claude を使うのは無料でできるが、ターミナルから claude を立ち上げる側は有料アカウントが必要になる。

新しく始める人にとっての現実的な入口は、Pro で試すか、API キーで少量だけ動かしてみるか、のどちらかである。

どう選ぶか

迷う時は次の問いを立ててみる。

  • 個人で使うか、会社のチームで導入するか → 個人なら Pro / Max、組織なら Team / Enterprise
  • 使用量が安定的に多いか、不定期で軽いか → 安定的に多いならサブスクリプションの方が経済的、不定期なら API キーの方が無駄が出にくい
  • 特定プラン専用の機能を使いたいか → auto モードのように Max 以上で提供される機能がある

最初は Pro で始めて、足りなければ Max にアップグレード ─ というのが、多くの個人開発者にとって素直な流れになる。安定的に大量利用するようになってから API キーの検討余地が出てくる、と捉えておけば十分である。

利用量を確認する

どの方式を使っているにせよ、現在の使用量は Claude Code 内で確認できる。

/usage

サブスクリプションではプラン使用量バーが表示され、API キーでは推定の課金額が出る。正確な数字は Anthropic Console 側の利用ページが基準だが、感覚を掴む用途には /usage で十分である。

切り替えはいつでもできる

最初に決めたプランで一生やっていく必要はない。途中で Pro から Max に上げる、サブスクリプションから API キーに移る、組織で Team プランに合流する ─ いずれもアカウント管理画面から切り替えられる。

迷うなら、まず一番軽い方で始めて、必要が見えてきた時に乗り換える、で問題ない。


参考情報